2025年2月1日、「府中みくまり病院訪問看護ステーション」を新たに開設しました。
当院では「精神医療と福祉の理想を追求しよう、すべての人を尊重しよう」の理念のもと、精神疾患に悩むご家族・患者さまを支えるカウンセリング、クロザリル(クロザピン)治療、アルコール依存症治療の3つの精神科専門医療を提供しています。
当院ではカウンセリングを受けることができます。
こころの専門家である公認心理師が、患者さまのお話を丁寧にお聴きします。
認知行動療法や精神分析的心理療法を提供しています。
カウンセリングは最大50分の時間をとることができます。
カウンセリングのペースや頻度は、お困りの内容や事情によって異なります。
週に1回とか、2週間に1回、4週間に1回という患者さまが多くなっています。
数回で終結される方もいれば、継続的に通われる方もいらっしゃいます。
・気持ちが落ち込む
・何となく不安
・人前や乗り物で緊張する
・心配なことを考え続けてしまう
・イライラする
・人間関係がうまくいかない
・強迫症
・これまでの自分を振り返り、自己理解を深めたい
・頑張りすぎて上手に休めない
・お酒をやめられない
・自傷行為をやめられない
等のことでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
・ゆううつや不安が軽くなり、楽になった
・こころの苦痛が減った
・以前より前向きになった
・以前よりも心に余裕を持てるようになった
・自信を持てるようになった
・緊張をコントロールできるようになった
・人間関係が以前よりもうまくいくようになった
・自分を大切にできるようになった
・過剰な確認や過剰な手洗いなどの脅迫行為がなくなり、生活しやすくなった
・自己理解が深まった
・希望を持てた
・孤独感が減った
はじめての方は当院の地域連携室(082-510-1455)にご連絡ください。
公認心理師と日程を調整したうえで、外来を受診していただきます。
カウンセリング担当曜日 | 月・火・木(午前)・金・土 |
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資格 | 公認心理師 臨床心理士 |
専門 | 認知行動療法 |
略歴 | 広島大学大学院教育学研究科心理学専攻博士課程前期修了 |
苦しみをやわらげたい、生活がしやすくなりたい、元気になりたいというお気持ちに寄り添いながら、心理学や認知行動療法に基づいた提案をさせていただきます。お気軽にカウンセリングをご利用いただければと思います。皆様のお気持ちや考えを大切にしながら一緒に考えたいと思います。もっと一息できる空間を提供できればと思います。
カウンセリング担当曜日 | 火・土 |
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資格 | 公認心理師 臨床心理士 |
専門 | 精神分析的心理療法 |
略歴 | お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達社会学専攻発達臨床心理学コース博士前期課程終了 |
カウンセリングにはいくつかの種類がありますが、私は対人関係精神分析的心理療法(人との関りによって「こころ」が作られていくという考え方)に基づいて、お話を伺っています。心の成長は、人とのつながりや経験を通して、一生をかけて続いていくものと言われています。相談に来られた方が、ご自身のことをより深く理解し、自分らしい生き方を見つけて行かれるように、対話を通して一緒に考えていきます。
悩みを抱える時、「問題を早く解決したい」という思いが生じてくるかもしれませんが、カウンセリングではHow-To的なアドバイスというよりは、相談に来られた方の思いを共有し、ご自分の内面とじっくり向き合っていくことに付き添っていきます。
自分のことを相談するのは弱いことや恥ずかしいことではなく、自分自身を活かしていくことについて考える主体的な作業です。カウンセリングを、ぜひ気軽にご利用いただければと思います。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
統合失調症に対する薬物治療は、一般的な抗精神病薬の薬物療法により症状が改善し、これまでと同様の生活を送ることができる方もおられます。
しかし、その一方で、複数の向精神病薬を十分な量、十分な期間服用したにもかかわらず症状が改善しなかったり、副作用のために服薬継続が難しい統合失調症の患者さんもおられます。
このような状態を「治療抵抗性統合失調症」と呼びます。
クロザリルは、治療抵抗性統合失調症に対して、効果があることが認められている唯一の薬です。
海外では米国、英国をはじめ100ヶ国以上で承認され効果を上げている薬剤で、国内臨床試験でも改善が認められています。
治療抵抗性統合失調症に対するクロザリルの有効性は高いのですが、白血球減少や心筋炎、高血糖といった重篤な副作用が出現するおそれがあるため、定期的な血液検査が義務づけられています。
また、初回投与開始から18週間は、入院管理下での治療が必要です。
クロザリルは、この薬についての講習を履修し、クロザリルの情報や緊急時の対処を含めて十分な知識を習得し、審査を通過した医師(CPMS登録医)だけが処方できます。
また、クロザリルによる治療を行う医療機関は登録が必要です。
府中みくまり病院は、クロザリルによる治療が可能な医療機関です。
2010年11月 | CPMS登録 |
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2011年 5月 | クロザリル(クロザピン)治療開始 |
府中みくまり病院は、アルコール依存症の「広島県依存症専門医療機関」です。
また、広島県のアルコール依存症に関する専門的な研修を受けた医師が、「広島県アルコール健康障害サポート医(専門)」に登録されています。
アルコール依存症とは、多量に繰り返し飲酒することで、脳機能や体質が変わる病気です。
アルコール依存症は、意志が弱い人がなるというものではなく、お酒を飲む人なら、誰でもかかる可能性のある病気です。
アルコール依存症の診断には、専門医による診察が必要ですが、過去1年間に次の6項目中、3項目以上が該当する場合、アルコール依存症と診断されます。
機会飲酒
習慣飲酒
依存症との境界線
依存症の段階
温かい雰囲気のなかで、専門のスタッフとともに次のことに取り組みます。